突然ですが、推しって尊いですよね…!
「推しがいるから、勉強や仕事をなんとか頑張れてる!」という方も多いのではないでしょうか?
でも推しの存在を他人に明かすと、

なるほど、そういう人が好きなんだ~!
って恋愛的な解釈をされたり、

(うわぁ、良い歳して夢見ちゃって…現実見ろよ)
って感じで引かれてしまったりしませんか?
「いや、推しと恋愛は別物なんだけど…」と反論しても、推しが異性の場合はどうしても人から邪推されてしまいますよね。
この記事では、そんな不満やストレスを抱えている方のために、
- 恋愛感情を持たないアロマンティック・アセクシャル
- 二次元(マンガ・アニメ・ゲーム)のオタク
である私が、「推し」と「恋愛」の違いについて解説していきます!
「推し」に抱く感情について
あなたの推しは誰ですか?
どういったジャンルの方ですか?
私の推しは、
- アプリのキャラクター
- 漫画のキャラクター
- 現実世界のミュージシャン
が中心ですが、他にもいろいろなジャンルがありますよね。
- アイドル
- 俳優
- 芸能人
- スポーツ選手
- YouTuber
その業界やジャンルの中で特別に好きな存在、それが「推し」です。
とにかく「推し」の二文字には、特大の”好き”が盛り込まれています。

生き様にめっちゃ憧れる!かっこいい!

顔が良い…発言も…何もかもがかわいい…

尊い…好き………
推しに対する感情が大きくなるほど、オタクは語彙力をなくします。
そんな感じで推しを全力で応援していると、
- 推しが好きな人たちと語り合いたい
- 他の人に推しの良さを布教したい
- 新しくファンになってくれる人がいたらうれしい
という気持ちを抱くようになります。
同担と推しの魅力を語り合うのは、すごく楽しいですよね。
他のジャンルの人や他担が自分の推しをほめていたら、うれしくなりますよね。
特別に好きだから、みんなで応援して、ファンを増やして、盛り上げてあげたい!
推しに対しては、そう思っている方がきっと多いのではないでしょうか?
恋愛感情の定義とは?
私は恋愛感情を持たないアロマンティック・アセクシャルなので、知識としての定義になります。
恋愛感情といえば
- いつも相手のことを考えてしまう
- 離れたくない、いつも一緒にいたい
- 自分だけを見てほしい
- 自分だけを特別に好きになってほしい
といった気持ちになることが一般的です。
恋愛感情とは、相手と特別な関係になったり、相手を独占することを望むもの。
周りの人の様子やマンガなどで得た知識ではありますが、大体こんな感じですよね。
「推し」と「恋愛」は何が違うのか?

「推し」と「恋愛」は、どちらも相手のことが「特別に好き」でたまらない状態です。
でも”好き”にだって、いろいろな”好き”がありますよね。
友達や家族に抱く”好き”と、恋愛感情の”好き”が違うことは一般常識です。
だったら推しへの”好き”も、恋愛とは違う種類の”好き”として成立したっていいじゃないですか。
何一つ不思議なことはありません。自然な流れです。

異性への好意すべてに、勝手に恋愛フィルターをかけるのはやめてほしい!
繰り返しになりますが「推し」と「恋愛」は別物です。
そして「推し」と「恋愛」の明確な違いは、「相手に何を求めるか」です。
基本的に恋愛は、お互いに特別な存在になることを望みます。
自分だけが一方的に好きでいる状態では満足できず、相手からの「特別な好き」と「近くにいる権利」独占したいと感じるのです。
しかし、推しに対してはそういった特別な関係性は望みません。
- 自分は大勢のファンの中の一人で
- 自分が一方的に好きだと思っているだけで
- ファンみんなで推しを応援して
- 推しがたくさんの人に愛されてくれれば…
それだけで満足なんです。
ファンとしては全力で応援するけど、私個人の存在は、推しにとっては別に必要不可欠ではないんですよね。
「推し」はLIKEでもLOVEでも表現できない存在

ここまで解説してきたとおり、推しに向ける感情は恋愛感情とは異なります。
恋愛感情は、
- 自分だけを見てほしい
- 自分だけを特別に好きになってほしい
と思い、相手と特別な関係になったり、独占することを望みます。
一方で推しには
- みんなで応援したい
- 多くの人に推しの良さを知ってもらいたい
といった気持ちを抱き、大勢のファンの中の一人でいるだけで満足します。
つまり、推しが大活躍して、多くの人に愛されてくれたらそれで良いのです。
しかし、ほとんどの人の頭の中では「異性を好きになる=恋愛感情」という図式が成立しています。
異性の友達とちょっと仲良くしているだけで、あらぬウワサが広まってしまう世の中です。

推しが好き!大好き!
なんて言ったら、そりゃ「恋愛的な意味で好きなんだな」と思われてしまいますよね…。
確かに、によっては推しとの疑似恋愛を楽しんだり、リア恋をしている場合もあるので、線引きは難しいでしょう。
>>>二次元の推しに恋する「フィクトロマンティック」とは?それでも…
- 推しは推し
- それ以上でもそれ以下でもない
- 自分にとって唯一無二
- LIKEでもLOVEでも表現できない、特別な存在だから「推し」
なのです!
だから、あなた自身が信じている推しへの感情を貫いてください。

そして周りの人への不満やストレスはパワーに変えて、今日も推し活を頑張っていきましょう!
「きみのせかいに恋はない」はアロマンティック・アセクシャルが題材のマンガ。すごく貴重です!
「見えない性的指向 アセクシュアルのすべて」は、アセクシャル以外のセクシャリティについても解説されているので、自分に一番近いセクシャリティが見つかるかもしれません。
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