私は恋愛感情を持たない性的マイノリティ「アロマンティック・アセクシャル」を自認しています。
誰かを好きになったことが一度もないので、恋愛の知識はすべてマンガや他人の話から学んだものです。
そんな私から見る恋愛は「なんだか面倒臭そうだな~」という印象。
だから恋愛をしつつ、充実した日常生活を送っている人たちを見ると、
すごい…みんな超人なのかな??
って思うんですよね。
恋愛ってすごくエネルギーが必要だと思う
恋愛って、いろいろなものが必要になりますよね。
労力、時間、お金…
片思いだったら、相手に猛アピールしたり、告白のタイミングを見計らったり。
お付き合いしたら、こまめに連絡を取り合ったり、予定を合わせてデートしたり。
ずーっと相手のことを考えたり、相手の言動や行動に一喜一憂したり。
「恋は盲目」という言葉の通り、きっと恋愛には周りが見えなくなってしまうほど人を夢中にさせるパワーがあるんですよね。
「アロマンティック・アセクシャル」の私から見れば
一体そのエネルギーはどこから来るんだ?
と不思議で仕方がない光景なんですけど…。
恋愛しつつ趣味や仕事も充実してるのすごすぎない?
まぁ、何かに夢中になってしまう気持ちを理解できないわけではありません。
だって私には”推し”がいますからね!
“推し”のために労力・時間・お金をめちゃくちゃ注ぎ込んでいるし、”推し”は生きる希望です。
しかし、ここで重大なことに気付きます。
それは「恋愛をしている人たちには、恋愛以外にも夢中になれるものがある」ということ!
私はオタクなので、20代前半くらいまで「オタクはみんな恋愛には興味がないんだ!自分と同じなんだ!」と、そこそこ本気で思っていました。
でも今はSNS時代です。
ちょっと検索すれば、恋愛・結婚・育児にまい進しつつ、オタク趣味を楽しんでいる人がたくさん出てきます。
アイドルを全力で推している人だっているし、イラストやハンドメイドで素敵な作品を生み出してる人もいる。
さらに仕事をバリバリこなしたり、副業をしている人だっているわけじゃないですか。
いや「普通の人」のキャパどうなってるんや…?
単純に私がズボラで面倒臭がりなだけかもしれないけど、恋愛をしている人たち…すごすぎない!?
私だったら絶対にキャパオーバーするわ!
恋愛に多大なエネルギーを消費しているのに、他のことを楽しんだり、がんばったりする余裕があるなんて…ヤバすぎる…!
恋愛はエネルギーを生み出している側なのかもしれない
そんなこんなで「恋愛しつつ、充実した日常生活を送っている人たちすごい…」と思う日々なわけですが。
実は逆に、恋愛をする人たちは恋愛でエネルギーを消費しているのではなく、恋愛からエネルギーをもらっているのかもしれません。
ジブリ作品の男女は「出会ったときに、お互いのことを好きになっている」といいます。
それがストーリーのさまざまな困難を乗り越える原動力になるわけです。
現実世界はそこまで極端じゃなくても、きっと恋愛をする人たちは、恋愛からパワーをもらっているんですよね。
だから、
私は恋愛に割く労力がゼロなのに、仕事ができるわけでも、趣味がプロレベルなわけでもない…
と思うのではなく、
他の人が持っているエネルギー源がないのによく生きてる!えらい!
と思った方がラクな気持ちになれます。
恋愛至上主義の社会で生きていると、どうしても自己肯定感が低くなったり、焦燥感や罪悪感のようなものを抱いてしまいがちです。
でも恋愛に関することがすっぽり抜け落ちている分、何かに秀でていたり、何かをがんばったりする必要なんてありません。
由緒正しきお家の生まれでもない一般市民には、人生に重大な使命があるわけでもないですし。
自分がラクにゆる~く生きていける環境を目指していけばいいんですよ!
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